保険証は、私たちの安心な暮らしには欠かせないものですよね。
今までお勤めの会社を退職して、自分で事業を始めたり、いくつかの仕事を掛け持ちするフリーランス的な働き方が注目される昨今。
特に若い世代の方を中心に、退職後の保険証のことについて尋ねられる機会が増えてきたように思います。
実は、退職後の保険証の手続きは主に2種類あることはご存知でしょうか?
今回はその種類、およびその手続き方法等についてご紹介したいと思います。
それでは、まず初めに現在会社員の方の保険証の種類から見ていきましょう。
目次
1.現在会社員の方の保険証の種類について
現在会社員の方は、次の2種類の保険証を持っている場合が多いと思います。
全国健康保険協会が発行している保険証
1つ目は全国健康保険協会が発行している保険証です。
主に中小企業の会社員の方がもっている保険証で、青色のカードサイズの物になります。
健康保険組合が発行している保険証
2つ目は健康保険組合が発行している保険証です。
主に大企業の会社員の方が持っている保険証で、色、サイズは様々です。
1−1.退職すると保険証は返さなくてはいけない!
会社を退職すると、会社の名前が入った保険証は使えなくなるので、返却することになります。
そのまま持っていても使うことが出来ません(病院で見せても、後から「この保険証はもう使えませんよ」と連絡がきます!)。
会社の総務担当者などにきちんと返して下さいね。
それでは、退職後に選べる保険証にはどんなものがあるのでしょう?
2.退職後の保険証の選択肢は主に2つ
退職後に選べる保険証の選択肢としては、国民健康保険と任意継続制度の2種類があります。
それぞれについて見ていきましょう。
2−1.国民健康保険とは?
まず1つ目の国民健康保険についてです。
国民健康保険は都道府県が管理している保険制度になります。
主に自営業者、無職の方、定年後75歳未満の方が入っている保険です。
手続きは市町村の窓口で国民健康保険の加入手続きを行います。
2−2.任意継続制度とは?
次に、2つ目の任意継続制度について。
任意継続制度とは全国健康保険協会(「見出し1.」の中で出てきた協会です!)が管理している保険制度になります。
全国健康保険協会は会社を退職した人向けに保健制度を用意していて、最長2年間保険証を持っていることができます。
ここまで国民健康保険、任意継続制度の2つを紹介しましたが、
「では結局どちらを選べばよいの?」
と思いますよね?
実のところ、どちらの制度も病院で診察してもらう時の診察料は3割負担となり、その差はほとんどありません。
選択のポイントはズバリ保険料です!
3.国民健康保険と任意継続制度 どちらの保険料が安いの?
制度の内容に差がないならば、保険料が安い方がいいですよね。
実際に退職後の保険料を比べて、どちらに加入するか決めることができます。
では保険料はどうやって決まるのでしょうか?
3−1.保険料の比較について
国民健康保険の保険料は、前年1月から12月までの給料を含むすべての収入から市町村が計算を行っています。
例えば給料の他に家賃収入がある場合などは、それも含めた金額になります。
一方、任意継続制度の保険料は退職した時の会社の収入から保険料が決まります。
どちらの保険料が高いか安いかは計算方法に違いあるので一概には示すことができません。
そのため、市町村の担当窓口(国保課など)と、全国健康保険協会の各支部(県単位で支部があります)に尋ねてみて下さい。
両方とも保険料の試算を行ってくれますので、それを参考にして、どちらを選ぶかを決めると良いでしょう。
まとめ
会社に勤務している時は、特に意識することなく持っている保険証。
しかし、自分で手続きをしなければならなくなると、どのような種類があるか、どのような手続きを行えばよいか分からないと思います。
ちょっとした比較をすることによって、保険料を安くすることが出来る場合がありますので、ぜひ検討してみてください!