保険で資産運用する場合のメリット・デメリットやチェックしたいポイントは?

保険にはさまざまな種類がありますが、保険を利用して資産運用することもできます。

資産運用と聞くと、株式やFXなどが思い浮かぶかもしれません。
ですが、いざ始めようとしても専門的な知識が必要だったり、まとまった資金が必要だったりして、ハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。

その点、保険であれば生活に身近なものですし、万が一の時に備えながら、将来のためにお金を貯めることもできるとなれば、一石二鳥です。

今回は、資産運用できる保険と、保険で資産運用する場合のメリット・デメリット、保険を選ぶ時のチェックポイントについてご紹介します。
 
 

1.資産運用できる保険商品とは?

 

死亡したり、重い障害を負ってしまったりといった、万が一の時に保障してくれるのが生命保険の役割です。
保険には、保険期間の満了時にお金を受け取ることができたり、解約時に解約返戻金を受け取ることができる商品があります。

こういった、万が一への備えと貯蓄の要素を併せ持つ保険のことを、貯蓄型保険といい、保障のためだけでなく、資産運用に活用することもできるのです。

貯蓄型保険には、終身保険、学資保険、養老保険、個人年金保険といった種類があります。
少し詳しくみていきましょう。
 
 

①終身保険

 
4つのうちで一番よく耳にする保険だと思います。終身保険は、その名の通り保障が一生涯続くタイプの保険です。
被保険者が亡くなった時や、高度障害状態になった場合に保険金が支払われます。
保険料の支払期間は、一生涯、60歳まで、65歳までといったように選択することが出来ることが多いです。
終身保険を解約する際には、解約返戻金を受け取ることが出来ます。
 
 

②学資保険

 
学資保険は、子供の学費を確保するための保険です。子供の進学に合わせた祝い金や、満期に満期保険気を受け取ることが出来ます。

原則として親が契約者、子供が被保険者となります。親が死亡、または高度障害状態になった場合には、それ以降の保険料は免除され、進学祝い金や満期保険金は当初の契約通り支払われる点が、この保険の特徴です。
 
 

③養老保険

 
養老保険は、保険期間中に被保険者が死亡した場合には、死亡保険金が支払われ、満了時に生存していた場合には、満期保険金が支払われるタイプの保険です。

例えば、定年退職時に満期になる養老保険に入っている場合、現役の間は万が一の時に死亡保険金を受け取ることができ、退職時には満期保険金を受け取って老後の生活に役立てる、といった活用方法もあります。
 
 

④個人年金保険

 
個人年金保険は、契約時に設定した年齢に達すると年金を受け取ることができるタイプの保険です。老後資金の準備として利用することができます。
年金の受け取り方法によって主に3種類に分類されます。
 
 

終身年金

 
被保険者が生存している限り、一生涯年金を受け取ることが出来ます。
多くの場合、年金の受け取り開始から一定の保証期間が定められており、この保証期間中に被保険者が亡くなった場合は、遺族に年金が支払われます。

保障期間終了後に亡くなった場合には、それ以降年金の支払いはありません。
 
 

有期年金

 
有期年金は、年金を受け取る期間が決まっています。
5年、10年、15年など、契約時に設定した期間で年金を受け取ることができます。終身年金同様、保証期間が設けられている場合は、保証期間中に被保険者が亡くなった場合は遺族に年金が支払われます。保証期間終了後は、被保険者の生存している間の一定期間に年金を受け取ることが出来ます。
 
 

確定年金

 
有期年金同様に、年金を受け取る期間が決まっています。
5年、10年、15年など、契約時に設定した期間で、被保険者の生死に関わらず年金を受け取ることが出来ます。


以上、4つの貯蓄型保険についてご紹介しました。次に、保険で資産運用するメリットについてみていきましょう。
 
 

2.保険で資産運用するメリット

 

保険を利用して資産運用するメリットには、身近で専門的知識が不要なことや、貯蓄しながら保障が受けられること、定期預金よりも高い利率が期待できること、節税になること、が挙げられます。
 
 

メリット①身近で専門知識必要なし

 
株式やFX、投資で資産運用を始めようとすると、専門的な知識や、ある程度の経験がなければ、安定してお金を増やすことは難しいでしょう。また、まとまった資金が必要なこともあります。

それと比較すると、保険は身近な存在。毎月決まった金額を支払っていくだけで、難しい知識は必要ありません。さほど準備も抵抗もなく始められるのではないでしょうか。
 
 

メリット②貯蓄しながら保障が受けられる

 
保険で資産運用するメリットの一つは、貯蓄しながら万が一の時に保障が受けられることです。
毎月決まった金額が引き落とされていきますので、なかなか貯蓄できないといった方には、良い方法ですね。また、解約時には支払った保険料を上回る解約返戻金を受け取ることができる場合もありますので、ただ貯金するよりもお得と言えます。
 
 

メリット③定期預金よりも高い利率が期待できる

 
2019年8月現在、みずほ銀行の定期預金の金利は0.01%です。
1か月でも10年でも金利は変わりません。受け取ることができる利子はわずかなものです。

貯蓄型保険の場合、契約プランにもよりますが、保険料の支払総額を上回る満期保険金や解約返戻金を受け取ることも可能です。
株やFXでの運用に比べると利率は低いかもしれませんが、定期預金よりは高い利率を期待することができます。

ただし、契約してから一定期間のうちに解約しまった場合や、契約プランの取り決めによっては、保険料の支払総額を下回る解約返戻金になってしまうこともありますので、注意しましょう。
 
 

メリット④節税できる

 
1年間に支払った保険料は、年末調整時に所得控除を受けることができます。
貯蓄型保険は、一般の保険料掛け捨てタイプに比べて保険料が割高になっていることが多いので、所得控除を受けられて節税になるのはメリットですね。

次に、保険で資産運用する場合のデメリットついてご紹介します。
 
 

3.保険で資産運用するデメリット

 

保険で資産運用する際には、メリットもあればデメリットもあります。デメリットには、保険料が高額なこと、長期運用が必要なこと、が挙げられます。
 
 

デメリット①保険料が高額

 
貯蓄型保険は、保険料が掛け捨てタイプの保険と比較すると、保険料が高額なことが多いです。保険料は毎月支払うものですから、保険料が高額になると負担が増えます。
契約時に、毎月支払い可能な金額をきちんと計算して設定する必要があります。
 
 

デメリット②長期運用が必要

 
貯蓄型保険では、一定の期間保険料を支払ったのち、まとまったお金が受け取れるというものがほとんどです。
そのため、途中で解約してしまった場合、解約返戻金が支払った保険料の総額を下回る(元本割れ)といったリスクもあります。

また、契約してから間もない時期に解約した場合には、解約返戻金はわずかか、もしくは、解約返戻金がないこともあります。
上述のように、無理のない範囲での保険料の設定が大切です。
 
 

4.貯蓄型保険を選ぶ時のチェックポイント

 
メリットとデメリットを踏まえた上で、貯蓄型保険を選ぶ時のチェックポイントをみてみましょう。
チェックしたいのは、解約時の返戻金と保険料の払い込み期間、月々支払う保険料です。
 
 

ポイント①解約返戻金と払い込み期間

 
改めて、解約返戻金とは、保険契約を途中で解約した場合に、契約者に払い戻されるお金のことです。主に、終身保険や養老保険で払い戻されます。
一般的には、払い込んだ保険料に比例して解約返戻金として受け取る額も増え、支払った保険料の総額を上回ることもあります。

ですが、例えば生命保険の「低解約返戻金型」のように、保険料を支払っている期間の解約返戻金の返戻率が、払い込んだ保険料の70%程度の低い水準に設定されており、保険料の支払い期間終了後に返戻金が大幅に増えるといったものもあります。

保険で貯蓄や資産運用を考えるのであれば、せめて保険料を支払っている期間内には解約しないよう注意したいところです。
 
 

ポイント②保険料

 
解約返戻金や払い込み期間とあわせてチェックしたいのが、月々の保険料です。
万が一のため、将来のためと思って契約するのだから、少々無理をしても…と思ってしまうかもしれませんが、いくら所得控除を受けることが出来るとはいえ、高額な保険料は家計に負担になってしまい、結局解約することになる恐れもあります。

先述の通り、途中解約の場合、十分な解約返戻金が受け取れないこともありますので、保障内容とあわせて、無理のない範囲で保険料を設定しましょう。
 
 

5.まとめ

 
今回は、資産運用に利用できる保険や、その際のメリット・デメリット、選ぶ際のチェックポイントをご紹介しました。

貯蓄型保険は、掛け捨てタイプの保険と比べると保険料が高額ですが、満期保険金や解約返戻金を受け取ることができます。

貯蓄しながら保障を受けることもできるので、株やFXはリスクがあるので不安、といった方にはお勧めの資産運用法と言えるでしょう。また、貯金が続かないという方にとっては、毎月支払う保険料を積み立てていくと捉えると始めやすいかもしれませんね。

ただし、解約時期によっては十分な解約返戻金が受け取れない恐れもあります。保障内容はもちろんのこと、払い込み期間と解約返戻金の額などを検討した上で、長期的に支払い可能な保険料を設定するようにしましょう。
ご自身のライフプランに見合った保険を選ぶことが大切ですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。